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歯肉炎の治療期間はどのくらい?放置するリスクと短期間で治す方法

「歯ぐきが赤い」「歯磨きの時に歯ぐきから血が出る」という症状が気になったら、それは歯肉炎のサインかもしれません。歯肉炎は歯周病のごく初期にあたり、この段階で適切な対処を行なえば、もとの健康な歯ぐきに戻すことができます。今回は、歯肉炎とはどんな状態なのか、治るまでの期間や放置するリスクなどをご紹介します。

歯肉炎ってなに?

歯周病は進行段階によって「歯肉炎」と「歯周炎」の2段階にわかれます。まずは、この2つの違いをしっかり理解しておくことが大切です。

歯肉炎(歯周病の初期)

歯肉炎とはその名の通り、歯肉(歯ぐき)にだけ炎症を起こしている状態のことです。主な症状に、歯ぐきの赤みや腫れ、軽い刺激による出血などがありますが、痛みを感じることはほとんどありません。
歯肉炎の直接的な原因は、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)です。歯と歯ぐきの境目にプラークが溜まった状態が続くと、プラーク内の歯周病菌がつくる毒素によって歯ぐきが炎症を起こします。ただ、この段階でプラークをしっかり落とすなど、適切なケアを行うことで炎症をおさえることは可能です。一方で、歯肉炎をそのまま放置すると、炎症はやがてその下の骨(歯槽骨)へと広がり、歯周炎へと発展してしまいます。

歯肉炎と歯周炎の違い

歯肉炎から歯周炎へと進行すると、炎症によって歯を支える骨が少しずつ溶かされていきます。歯肉炎は適切な治療で元の健康な歯ぐきに戻せますが、歯周炎に進行して骨が溶けてしまうと、治療をしても完全に元通りに回復させるのは困難です。したがって、歯肉炎の段階で食い止めることが、歯の寿命を守るうえで非常に重要です。

歯肉炎はどれくらいでなおるの?

歯肉炎は早期の治療で治る可能性が高く、ケアを始めれば比較的短期間での改善が期待できます。

改善までの期間はどのくらい?

軽度の歯肉炎の場合、毎日のブラッシングを丁寧に続ければ1~2週間ほどで腫れや赤みが落ち着きます。さらに、ケアを継続すると、2~4週間ほどで歯ぐきを本来の引き締まった状態に戻すことが可能です。ただし、改善のスピードには個人差があり、セルフケアの質だけでなく生活習慣によって大きく左右されます。「口呼吸をしている」「喫煙習慣がある」「睡眠不足が慢性化している」などの習慣は炎症を長引かせることもあるため、これらを見直すことも歯肉炎を早く治すポイントです。

治療の柱は「毎日のケア」と「専門的なクリーニング」

歯肉炎の改善では、セルフケアと歯科医院でのクリーニングを組み合わせることが大切です。ご自宅でのブラッシングでは、歯ぐきの境目に歯ブラシをしっかり当て、優しく丁寧に磨くことで、プラークを効率的に落とすことができます。
歯科医院ではセルフケアでは落とせない汚れ(歯石など)を専用の器具で丁寧に除去し、歯ぐきが治りやすい環境を整えます。以上の2つにさきほどの「炎症を悪化させる生活習慣の改善」を加えた3本の柱を意識することで、歯肉炎は短期間で改善できる可能性が高まります。

歯肉炎を放置することで想定されるリスク

歯肉炎は痛みがほとんどないため軽視されがちですが、放置するとお口だけでなく全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。ここでは、とくに注意したい3つのリスクについて解説します。

①歯周炎への進行と歯の喪失

歯肉炎を放置した場合、最も深刻なのが歯周炎への進行です。炎症が歯ぐきの奥へと広がり、歯を支える骨が溶けていくと、やがて歯がグラグラと揺れだし、最終的に自身の歯を失うことにもなりかねません。実際、歯周病(歯周炎)は歯を失う原因で最も多く、50代以降で歯を失う原因の半数以上を歯周病が占めています。

②口臭・見た目の変化

歯肉炎を放置すると細菌が増殖し、特有の口臭が発生しやすくなります。歯肉炎から歯周炎へと進行すると、周囲を不快にするほど強い口臭へ発展してしまうこともめずらしくありません。また、骨が溶けはじめると、それにあわせて歯ぐきも下がっていくため、「歯が長く見える」など見た目の問題を生じてしまうこともあります。

③全身への影響

歯周病はお口の中だけにとどまらず、歯周病菌や炎症に関連した物質が歯ぐきの血管から全身に運ばれ、様々な病気のリスクを高めることがあきらかになっています。代表的なものに、糖尿病や心臓疾患、脳卒中、妊婦の低体重児出産・早産、アルツハイマー型認知症との関連が指摘されています。歯肉炎を早期に改善することはお口の健康だけでなく、全身の健康を維持することにも大きく貢献するでしょう。

まとめ

歯肉炎は歯周病の最初の入り口であり、放置すれば歯周炎へと発展し、歯を失うリスクが高まります。しかし、この段階での炎症は歯ぐきに限定されるため、ここで適切な処置を行えば元の健康な状態に回復することが可能です。「歯磨きで血が出るのはいつものこと」「少し赤いけど痛みはないし」と油断せず、小さなサインを見逃すことなく早めに受診しましょう。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

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