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歯石と虫歯の意外な関係!歯石がたまる原因と放置リスク、除去方法を解説

毎日しっかり歯を磨いているつもりでも、いつの間にか歯の表面にこびりついている歯石。「硬くなっただけで、特に害はないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。しかし歯石は、虫歯や歯周病を引き起こす細菌の温床となり、放置すればするほどお口のトラブルが連鎖的に広がっていきます。本記事では、歯石がたまる原因から放置した場合のリスク、そして歯科医院で行われる除去方法までを詳しく解説します。

歯石がたまる原因とは?

歯石とは、歯磨きで取りきれなかった歯垢(プラーク)が、唾液中のカルシウムやリンといったミネラル成分と結びつき、石のように石灰化したものです。歯垢は付着してからわずか2〜3日で歯石へ変わり始めるとされており、一度歯石になると歯ブラシでは除去できなくなります。
歯石がたまりやすい主な原因の一つはセルフケアの不十分さです。自分ではきちんと磨いているつもりでも、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目には磨き残しが発生しやすく、そこにプラークが蓄積して歯石が形成されます。デンタルフロスや歯間ブラシを使わずに歯ブラシだけで済ませている場合、プラークの除去率は約6割にとどまるといわれています。

もう一つの原因は唾液の性質です。唾液の分泌量が多い方やアルカリ性に傾いた唾液を持つ方は、カルシウム濃度が高くプラークが石灰化しやすい傾向があります。下の前歯の裏側や上の奥歯の頬側は唾液腺の開口部に近いため、特に歯石がつきやすい部位です。アルカリ性の唾液は酸を中和して虫歯を防ぐ利点がある一方で、歯石形成を促進するという二面性を持っています。
さらに、すでに付着している歯石を放置していること自体が、新たな歯石を呼びます。歯石の表面は軽石のように細かい穴が無数に開いたザラザラした構造をしており、そこにプラークが付着しやすいため、歯石の上に歯石が重なるように蓄積してしまうのです。

歯石を放置するとどんなリスクがある?

歯石そのものに含まれる細菌はすでに死滅しており、歯石が直接虫歯や歯周病を起こすわけではありません。しかし問題は、歯石の粗い表面が生きた細菌を大量に抱え込む「足場」になることです。この細菌が増殖を続けることで、さまざまなリスクが生じます。
最も深刻なのは歯周病の進行です。歯石に停滞したプラーク中の歯周病菌が歯ぐきに炎症を起こし、腫れや出血を引き起こします。炎症が慢性化すると歯周ポケットが深くなり、歯ぐきの下に「縁下歯石」と呼ばれる黒い歯石が形成されます。縁下歯石は歯根の表面に強固にこびりつき、歯を支える骨(歯槽骨)を徐々に溶かしていきます。最終的に骨の支えを失った歯はぐらつき、脱落に至ることもあります。
同時に、歯石まわりに繁殖した細菌は虫歯のリスクも高めます。プラークに含まれる虫歯菌が酸を産生し、歯のエナメル質を溶かす脱灰が進むためです。歯石がたまりやすい部位は歯ブラシが届きにくい場所でもあるため、気づかないうちに虫歯が進行しているケースも珍しくありません。
さらに、歯石に付着した細菌は硫化水素やメチルメルカプタンといった悪臭ガスを発生させ、強い口臭の原因にもなります。歯ぐきの炎症によって膿が出ている場合はさらに臭いが増し、ガムやマウスウォッシュでは根本的に改善できません。見た目の面でも、黄白色の縁上歯石や黒い縁下歯石は歯の変色や不潔感につながり、対人関係に影響を及ぼすこともあります。

歯科医院ではどうやって歯石を除去する?

歯石は自力で取り除くことができないため、歯科医院での専門的な処置が必要です。歯科医院では歯石の付着部位や量に応じて、主に三つの方法を使い分けます。

スケーリング

一つ目は「スケーリング」です。歯ぐきより上に付着した縁上歯石を、ハンドスケーラーや超音波スケーラーといった専用器具で除去する最も基本的な処置です。超音波スケーラーは微細な振動で歯石を砕いて弾き飛ばし、ハンドスケーラーは手作業で丁寧にかき取ります。歯ぐきの状態が健康であれば痛みはほとんどなく、短時間で完了します。

SRP

二つ目は「SRP(スケーリング・ルートプレーニング)」で、歯周ポケット内の縁下歯石を除去する処置です。縁下歯石は縁上歯石より強固に歯根にこびりついているため、キュレットスケーラーという歯根の形状に合わせた専用器具を使い、一本一本手探りで丁寧に除去します。同時に歯周病菌に汚染されたセメント質も取り除き、歯根の表面を滑沢に仕上げることでプラークの再付着を防ぎます。広範囲に縁下歯石がある場合は、数回に分けて処置を行うこともあります。

フラップ手術

三つ目は「フラップ手術」です。SRPを行っても歯周ポケットが改善しない重度の歯周病の場合に選択される外科処置で、歯ぐきを切開して歯根を直視しながら歯石や感染組織を徹底的に除去します。外科的なアプローチのため確実性が高い反面、術後のケアも重要になります。
いずれの処置も保険適用が可能で、スケーリングを含む定期的なクリーニングは初診で3,500円前後が目安です。歯石は一度除去しても再び付着するため、3〜6か月ごとの定期受診が推奨されます。

まとめ

歯石は磨き残した歯垢が唾液のミネラルで石灰化したもので、唾液の性質やセルフケアの不十分さが主な原因です。歯石そのものは直接悪さをしませんが、そのザラザラした表面が細菌の温床となり、虫歯・歯周病・口臭・審美面の悪化を招きます。「最近歯石が気になる」という方は、ぜひ早めに歯科医院を受診してください。

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